市川市の梨のこと  その2

市川市の梨園に行ってきました。

桜が見ごろを迎える4月の上旬、
市川には「梨の白い花」も咲き始め、あたりは華やいだ景色に包まれます。

今年は散策中に、偶然「交配作業」を見学させて頂く事が出来ました。

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梨の花が咲き始めると、梨園では交配作業が始まります。
同品種の花粉では実を結ばないので、他の品種の花粉を人工的に付けて行いきます。
花の咲き加減と、良い天候という条件が揃った日に一斉に作業を行うそうです。

耳かきの梵天の様な物に花粉を付けて受粉させて行くそうなのですが、
一畑20本超の木に、幾つもの花が連なっているのでなかなか大変な作業量です。
そこで、先端に梵天を着けた噴霧器の様な機械も使い、花の中心に花粉を置いて行きます。
昔は蜂が交配作業を助けてくれたそうですが、生態系や環境の変化の影響もあり
確実性の高い、このような手作業による受粉にシフトしたそうです。

写真左上のピンク掛かった花が交配が行われた花です。

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安易に「大変な作業ですね」と伺ったところ、
実はこの噴霧する花粉を作る作業が大変なのだそうです。
事前に開花前の梨の花を大量に集め、脱穀し、雄しべだけを集め
不純物を取り除く為に更に振るいに掛け、27度前後で18時間ほど温めると花粉が取れるそうです。
日中は交配作業があるので、花粉を取る作業は夜行うそうです。
大変です…。
しかも、買い物かご1杯の花を集めても、スプーン何杯か分の花粉しか取れないそうです。

先にも書いた様に、同じ品種同士では交配しません。
梨の花は収穫時期とは逆に花が咲くので、順ぐりに受粉をさせることが出来ます。
最初に咲く花の交配はと言うと、前年最後に咲く花の雄しべを冷凍保存しておくそうです。
(JAのOBの方に伺ったところ、花粉バンクなる物もあるそうです。)
交配の出来により、梨の形、色、香り、味、食感が決まるそうなので、
気が抜けない作業が1年掛かりで行われている事がわかります。

花の裏側の緑色の球状の物が実になる部分です。

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息子の話では、
「梨のおへそに、めしべ見たいな物が残っているのを見たことがある」と。
梨園の方が、新鮮な梨の証拠だと教えてくれました。子供の着目点には驚かされます!

私には30年ぶりの理科の復習、小学3年先生の息子にはちょっと早い予習にもなりました。

来月は、花が小さな実になり適果が行われます。



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by chibanokoto | 2011-04-16 03:28 | 最近体験した●●●のこと  

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