ちばの筍のこと

毎年ゴールデンウィークの頃になると、
自転車のかごや軽トラの荷台に筍を積んで行きかう人々を目にします。
筍は孟宗竹。直径20cm・長さ20mにもなる日本で最も大きい竹です。
竹や皮は食品の包や竹細工などに使われ、筍は食財になります。
孟宗竹は肉厚で、竹炭にも向いているそうです。
画像の筍は育ち過ぎてしまっていますが、5月初旬は千葉の筍の旬です。
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今年は機会を逃してしまいましたが、
昨年はAさんに同行し、筍堀りを体験させて頂きました。
Aさんは、仕事の傍ら白井市某所の竹林の間引きをまかされているので、
春先の一番美味しい時にヒョコヒョコ着いて行ったと言う訳です。

孟宗竹は数ヶ月で十数mにまでスクスク成長し、約3年で成熟するそうです。
繁殖力が旺盛なので密生してしまい、周りの植物へ影響を及ぼします。
間引きをしていない林の竹は質が悪く、食材にも竹細工にも向かなくなるので、
Aさんいわく「傘を差して歩ける程度」に間引きを行うのが丁度良いそうです。

林を良く観察してみると、所々土が盛り上がっているのが分かります。
周りをかいてみると黄色い頭をちょこんと出した筍が現れます。
間引きをせねばなりません!
さっそく鍬やスコップを入れて筍を掘り出すわけですが、
途中で折れてしまい、なかなか上手くいかず、
根元のボチボチの部分から上手に取れませんでした。
結構根気がいります。
やはり美味しい物を採る為には、経験と労力が必要なようです・・・。

ちなみに美味しい筍の見分け方は、頭が黄色く節目の間隔が狭い物、
根元のボチボチが少なめで小さく赤ちゃけていて、
フックラと中間がふくらんでいる筍は、アクも少なく柔らかくて美味しいとの事です。
小ぶりで採れたてなら、ほとんどアクが無いので真水でゆでるだけでも十分です。

竹林の手前にはシロツメクサが咲き、子供達は四つ葉のクローバーを探していました。
大人達は山里の幸を探します。天婦羅用にと少しコゴミも分けて頂きました。
採れたての筍と、近所の炭火焼き鳥屋Tさんに持ち込み、
ゆでは勿論、刺身にしたり皮ごと炭火焼にしたりと存分に旬を楽しみます。

7月、毎年Aさんは子供達のために5m程の竹を伐採し、七夕の準備をしてくれます。
8月は竹を裂き、節を割りヤスリを掛けて溝を組み、流し素麺で涼をとりました。
竹の器や水筒、竹とんぼを作ったりして子供も大人も一緒になって遊びます。
考えてみると1年のうち1/3を孟宗竹で楽しんでいます。Aさんと竹林の恵みに感謝です!


ちなみに千葉の筍の有名産地は、南房エリアの勝浦市や大多喜町。
地質が粘土質でエグミがなく、柔らかいブランド筍がとれるそうです。
近くにはハーブ園もあるそうなので、筍とハーブを使った山里の料理が楽しめそうです。
そして勝浦では吉野酒造さんが清酒「腰古井」を
豊乃鶴酒造さんが「大多喜城」を醸しています。
大多喜町には、約500年前に城が築城され、
鍵手形の通りなどに今も随所に城下町の名残が伺えるのです。



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by chibanokoto | 2011-05-02 03:18 | 最近体験した●●●のこと  

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