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ちばの里芋のこと

地元、市川市の中山法華経寺(ナカヤマ ホケキョジ)へ出掛けて来ました。
鎌倉時代の文応元年(1260年)日蓮聖人が最初に開いた寺院で、
重要文化財の五重塔や祖師堂など、見応えのある歴史的建造物も多数在るのですが、
今回のお目当ては、参道の茶屋で売らていれる「きぬかつぎ」です。
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今年の9月12日は「中秋の名月」、別名「芋名月」。
月見と言えば普通はお団子を供えますが、9月に入り収穫が始まる里芋を蒸かし、
「きぬかつぎ」を供える風習が今も残り「芋名月」と言われてます。
最寄り駅の中山駅から続く参道には、和菓子やさんもお団子屋さんもあるのですが、
総門を抜け、仁王門の見学もそこそこに祖師堂手前の茶屋を目指します。
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茶屋につくと、丁度蒸かしたてのきぬかつぎを店先へ並べているところでした。
品種は小ぶりの「石川早稲」。煮物にも使われますが、「きぬかつぎ」が一番美味い!
関東では里芋は子芋が沢山取れるので、おめでたいとお正月にも食べられすし、
貯蔵がきくので一年中市場に出回りますが、旬は9月頃の秋口。
料理屋さん等ではもう少し大きい「土垂(ドタレ)」と言う品種が
煮物、揚げ物、汁物に使われる事が多く一般的なのかもしれません。
ちなみに千葉では八街、富里、山武などが主な生産地です。

山で取れる芋が「山芋」で里で取れるのが「里芋」
江戸時代に、さつま芋やじゃが芋が広まるまでは、芋と言えば里芋でした。
里芋は稲よりも早い縄文時代から主食とれていたようで、
日本発祥の芋だと思っていたのですが、ルーツはインドや東南アジアになるそうです。
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さて、茶屋の「きぬかつぎ」
おへその部分だけ皮を剥き、塩を付けゆっくり指先で押すと、
もっちりほんのり甘い「きぬかつぎ」を簡単に頂けます。
やっぱり美味い。
天気も良いのでお土産に買い足しました。今夜はのんびり「芋名月」で一杯です!



・中山法華経寺  千葉県市川市中山2-10-1

by chibanokoto | 2011-09-13 03:48 | 最近体験した●●●のこと  

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