旭市の天然塩のこと

どこまで続く広い空と青い海。
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規則的に並ぶ鰯の干し網は、なぜか80年代のプールバーを思わせる程に青春の夏…。
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海水浴と旨い鰯で賑わう九十九里海岸ですが、今回の目的は旭市、Sunriseさんの塩。
九十九里の海水に真夏の陽射しを集めて詰めた天然の塩です。
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ず〜っと「塩作りを見てみたいなぁ~」
と思っていたので、地元千葉で見られるとは嬉しい限りなのであります。
Sunriseさんの塩は完全手造り。
天日結晶製法と昔ながらの揚げ浜塩田製法の2系統で塩を作ります。

こちらは天日結晶の塩。温室で天日を浴びて少しずつ濃度を高め結晶しています。
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きらきらと白い塩の山の周りの液体が「にがり」
温度と湿度の管理をし、どこまで濃度を高めて水分を切るかで味が決まるそうです。

こちらは、揚げ浜塩田製法。
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塩田に敷かれたサラサラの砂に海水をまき、潮風と太陽で乾かしてはならしを繰り返すと、
徐々に砂は海水の塩分を抱えて行きます。塩分濃度が高まった砂を集め、
海水を掛けながら濾してあげると、砂からは濃い塩水が取れます。
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これを薪と平釜でアクを取りながらじっくり炊き上げ、結晶を取る方法が揚げ浜塩田製法。

と、ツラツラと書いていますが、実際は天候に左右されるし、体力いるし、
沢山は作れないしと、傍目にみても一粒の塩を作るのは大変そうでしたが、
Sunriseさんは底抜けに明るくて楽しい家族。
ここの塩の美味しさは身近な海の栄養と伝統的な製法で出来ていて、
その塩のまろやかさはまるで和やかなこの家族で出来ているようです。
きっとこの揚げ浜塩田製法塩のパッケージを見れば伝わりますよね。
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塩は生活の中で欠かせない調味料です。昔々自分の料理のおっしょうさんは
「塩は味付けじゃないよ、素材を活かすもんだよ。握り飯食えば分るだろう?」と
言ってました。ばーちゃんは足がつった時に塩飴をくれました。
塩は食材の旨味を引き出し、ミネラルはじめ体に必要な成分を上手に体に取り込むようです。

考えてみれば塩は生命の源である海を濃縮した物。生活には欠かせない物なのかも。
店頭に盛り塩をしている店がありますが、あれって昔、人を運ぶ牛車の牛が塩を欲して
塩を舐めて立ち止る習性を利用した物と教わった事があります。(最初は魔よけだと思ってた)
牛車の牛が止まれば先に進めないから、乗っている人が仕方なく店に入るでしょ?
それだけ塩は生きて行く上で必要不可欠な物なんでしょうね。

今年の夏は素敵な出会いがありいい塩が手に入りました。
Sunriseさんが手作りするアンチョビと一緒に、ニース風サラダを作ってみました。
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味付けはアンチョビと天日塩だけで充分。ワインも日本酒もすすみ、
ほろ酔いの中「今度は塩作りを体験したいな~」と思う九十九里の夏なのでした。
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by chibanokoto | 2012-09-06 05:38 | 最近体験した●●●のこと  

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