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匝瑳市の大浦ゴボウのこと

九十九、里匝瑳市(ソウサシ)、総武本線の八日市場に行って来ました。
(妖怪千葉ではありません)訪問の目的は「大浦牛蒡」
なかには長さ1m以上、30cm以上の胴回りの物もあるという巨大な牛蒡です。
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(画像は千葉県観光課HPより)
起源は定かで無いようで、二百数十年前の大浦村で
鈴木四郎兵衛さんが偶然発見し改良したとされているそうです、
天慶3年(940年) 、藤原秀郷が平将門の乱を討伐する為に出陣 → 
成田山新勝寺で戦勝祈願 → 大浦牛蒡で酒宴 → 戦に勝利 → 
新勝寺を再訪し、大浦牛蒡で祝宴 → 大浦牛蒡は縁起の良い物とされ「勝ち牛蒡」と
呼ばれるようになったとの話しも根付いているようです。

それを裏付けるように、今でも7件の生産組合農家が栽培に取り組み、
収穫された大浦牛蒡は成田山新勝寺に納められ、精進料理に使われています。
大浦牛蒡は連作が出来ません。その大きさゆえに畑の休耕期間は五年、
しかも収穫出来るのは、畳み2畳に1本の割合なのだとか。
収穫された大浦牛蒡の殆どは、成田山新勝寺に納められるので、
市場に出回るのは小ぶりの物など極僅かですが、
地元の割烹柿岡さんでは、大浦牛蒡をいただく事が出来ます。
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大浦牛蒡の中身は空洞なので、皮付きのまま輪切りにし、
ひき肉を詰めて煮込むのが八日市場流。ちなみに成田山新勝寺では、
精進料理なので空洞のまま煮込むそうです。
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画像右の小鉢に入っているのが普通の牛蒡、左は切株。…ではなく大浦牛蒡です。
調理法にも技が有るのでしょうが、スッーと箸が通り驚く程やわらか。
食感は牛蒡というよりも人参や芋に近いようにも思えます。
今回は、女将さんのご厚意で離れの個室でイロイロとお話しを伺いながら、
美味しく大浦牛蒡を戴く事が出来ました。(女将さんありがとうございました)

大浦牛蒡の旬は始まったばかり。成田山新勝寺に納められるのが主なのですが、
12月になるとまれに規格外のものが、道の駅で売られる事もあるそうです。
勝負事が控えている方は、美味しくて勝運の牛蒡を試しみてはいかがでしょうか?


柿岡屋   千葉県匝瑳市八日市場イ2487
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by chibanokoto | 2011-11-25 04:34 | 最近体験した●●●のこと  

千葉の畜産のこと その2

ブランド牛、豚の産地のそばには、大抵屠畜場が設置されているようです。

山武郡横芝光にも屠畜場が設置され、鮮度の良い精肉が届けられています。
鮮度の良い精肉が手に入ると言う事は、鮮度の良いホルモンも手に入ると言う訳で、
そこには抜群のホルモン屋が存在する訳です。

例えば、横芝光町の創業昭和49年(1974年)「おばこや」
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毎朝仕入れに足を運びその日の内に下処理を行い提供される、
お膝元ならではのプリッとピンキーで鮮度抜群の豚ホルモンです。
こちらが名物「もつ鍋」
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クドサも臭みも全く無いので具材は玉葱のみ。(ニラや他の具材は全くなし!)
秘伝のアッサリ出汁が染み、玉葱がクタクタになると
調度ホルモンにも火が入り、トロミが出て食べ頃。
ふんわり優しいもつ鍋を良く見てみると、ガツやレバなどもふんだんに入ってました。

濃縮された旨味が酒を勧めると思いきや、機嫌の良いお口はうどんを求めソフト麺投入。
満足感に浸っていたら、メニューに「ごはん始めました」
「冷し中華じゃなくて?」と意外なPOPにいひょうを突かれつつ迷わず追加注文。
やっぱり旨い!炭水化物の連続にお腹もお口も超ご機嫌です。

もつ鍋一人前¥500と串焼き¥80を10本、豚足、うどんとご飯にビールを飲んで、
二人で2千円ちょい。うそみたいに安価でお腹一杯、ほろ酔いです。
「こんなに安くて大丈夫?」と思っていたら、
調理場の奥はお土産コーナーで、ひっきりなしにお客様が途絶えません。
別のテーブルは一升瓶の焼酎をボトルキープ?するマッチョなお兄さん方、
予約席は家族連れらしいし、聞けば県外からも車で来店する方が多いとか。
閉店時間は売切れ次第で、
正確な営業時間をタクシーの運転手さんも知らい程の人気店。心配は全く無用です。
ホルモン嫌いな人にも是非体験して欲しいなぁ。
ニンニク臭く無いし今までのもつ鍋とは全くの別物です。
もしかしたらホルモン好きになるかもしれませんよ!

・・・と、勢いのまま感動を記してしまいましたが、
何を書こうかと思っていたかと言うと、
千葉には美味しいお肉が沢山あり、その産地にはその土地の名物があるようだという事。
千葉産肉の質の良さの紹介と並行し、現地で愛されている千葉産肉料理を、
食べに来てもらう為のアナウンスがもっとあると、全国区のブランド確立にもなるのかもな?
と思った事を書くはずでした・・・。(反省)

おばこや 千葉山武郡横芝光町宮川4400-3

千葉の畜産のこと その1へ
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by chibanokoto | 2011-11-22 05:30 | 最近体験した●●●のこと  

千葉の畜産のこと その1

千葉県内の畜産業者さんが集まり開催される、畜産フェアに行ってきました。
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千葉県内には、ブランド牛8種、豚14種が登録されているそうで、
会場ではその代表的な品種のお肉を食べ比べる事が出来ました。
「多種多様な地元のお肉があるものだなぁ」と感心してしまいます。
千葉の畜産の歴史は、天保年間(1830年頃)にまで遡る事ができるそうで、
現在の山武、東金、市原周辺では豚が飼育されていた記録が残っているそうです。

その後の千葉県に於ける養豚の歴史は
明治初期 → 養豚の産業化
千葉県特産品の甘藷、特産品副産物の醤油粕や鰯粕、米糠が豊富な
香取、海匝(カイソウ)、山武地域が、現在同様中心となっているようです。
大正元年(1912年) → 養豚の近代化
政府から岩崎久弥(三菱財閥)さんが、現在の富里一帯を政府から払い受け
「採算を度外視しても、畜産界の発展のためになるような模範的な実験農場を作る」
事を目的に、大正4年(1915年)に末廣農場を開設し牧畜農業に多くの実績を残したそうです。
(ちなみに富里は 江戸時代は幕府の馬の放牧地で、十三牧と呼ばれていました。
十三牧の里から現在の富里の地名が付けられたとのことです。)

一方牛肉は?というと、
殺生を敬遠する仏教の影響で、古くから牛は農耕のために飼われていました。
明治時代に肉食が解禁になると、農業用の在来種は次第に欧州品種と掛け合わされ、
農業の近代化が進む昭和30年頃には農業用牛に変わり、
改良が繰り返され、良質な肉質をもつ黒毛和種が飼育されるようになったのだそうです。
主要産地は、匝瑳、香取、山武地域など、米所に多いのも納得です。



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by chibanokoto | 2011-11-22 04:20 | 最近体験した●●●のこと  

勝浦のキウイのこと その2

勝浦の高旨農園さんで、キウイの収穫体験が行われました。
今年も11月6日早朝、小雨にも係わらず沢山の方々が集まりました。
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キウイの品種は「ヘイワード」日本の店頭に並ぶキウイの殆どがこの品種になるそうです。
中には通常の1.5倍。こんなに大きい物も・・・。
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薄茶色で弾力があり産毛が生えている物が、美味しくビタミン類も豊富なようです。

キウイの他にも椎茸の収穫、小松菜の収穫が行われる他、豚汁や丸餅も用意されました。。
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今年は放射線検査も実施し、いつもより準備が大変だったそうですが、
消費者の方に足を運んで頂き、環境や実っている姿をみて頂き、土に触れ、
自分達が口に運ぶ食べ物を知って頂くこの活動は、畑を通じて生産者を、
体験を通じて安心感や納得感を伝えているようで、人と人とを繋ぐ活動のようにも思えます。

高旨農園さんは、自分の目の届く範囲で畑を耕し栽培をし、受注、梱包、出荷する農園です。
農園の取り組みを知って頂く収穫体験は、企業であれば営業、広報活動と言えるでしょう。

なにかと揺れる現代農業ですが、バランスの取れた規模で良い作物を育てる技術力が、
消費者の満足感、販売力を産み、自立運営する農園もある事を知る事ができました。

勝浦の椎茸は寒くなったこれからが本番です。
これから先の季節にも、旬の楽しみが続きます。



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by chibanokoto | 2011-11-06 23:49 | 最近体験した●●●のこと  

野田のキッコーマンのこと

東武野田線、醤油香る野田市駅は幾つもの工場、蔵が連なり醤油の町を形成しています。
町の中心はキッコーマン。
野田の醤油醸造業者が集合し設立された、海外にも工場を持つ最大級の醤油メーカーです。
原材料の大豆や麦が入った巨大タンク(サイロ)を見上げて進むうちに辿り着くのが
「もの知りしょうゆ館」キッコーマンの醤油製造工程を教えてくれる施設です。
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受付を済ませ、最初に目に留まるのはお城?御用蔵と呼ばれるこの建物は、
宮内庁に納める為の醤油を醸造する専用蔵として、
江戸川沿いに1939年(昭和14年)に建設された物を、2011年(平成23年)に
現在の地に移築、修復が施されました。この蔵では今も、原材料に国産丸大豆と小麦を使い、
1年木桶で熟成させた特別な醤油「御用蔵醤油」が造られていなす。

そして工場見学
巨大な麹室で大豆と小麦が麹になる行程を見学し、
もろみが熟成していく様子を嗅覚と視覚で体験し、長さ2Km以上の袋に入れられた
もろみを搾る巨大プレス機等、一通りの工程を解りやすく教えてくれます。

そして最後は味覚。
併設されたカフェでは、きき醤油を体験することができます。
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用意された豆腐を3種の醤油で食べ比べて見ると、濃口の風味、薄口の塩気、
思ってた以上に旨味があった減塩の特長が良く解ります。
小3の息子の濃口醤油の感想はというと、「味がクワッ~と来てパッと消える醤油」だそうで、
言われてみれば、ひと月前に伺った銚子の2大メーカーに比べると、香味共に若干優しいかも。
誰しもが納得の醤油?外国でも受け入れられ浸透する醤油?といった事なのでしょうか??
未熟な私には、千葉の3大醤油メーカーの違いを具体的に示す事は出来ませが、
全くの主観で昭和男児風に、醸造所と醤油の雰囲気から例えるなら、
ヒゲタ醤油さんはN●SSAN、ヤマサ醤油さんはH●NDA、
キッコーマンさんはT●YOTAといった感じでしょうか?(逆に分かり辛い?)   

最後はセンベイ焼き。干されたセンベイ生地を出来たての醤油で味付けし
熱さに耐え、焦げ付かないように一生懸命に焼かれたせんべいの味は格別です。
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キッコーマンさんの工場見学は、日曜日も開催されています。
家族でお出かけがてら醤油を学び、醤油に親しむには最高の施設かも知れませんね。


基本を抑えたので、これからは千葉の醤油蔵をまわるぞ!

ちばの醤油のこと 銚子編へ
ちばの醤油のこと 野田編へ
富津のタマサ醤油のこと その1へ
銚子のヤマサ醤油のことへ
銚子のヒゲタ醤油のことへ
銚子のひしおのことへ
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by chibanokoto | 2011-11-04 03:47 | 最近体験した●●●のこと  

大多喜の清酒「大多喜城」のこと

千葉県いすみ市と大多喜町を繋ぐいすみ鉄道。                   
終点の上総中野駅からは、市原市の五井駅を結ぶ小湊鉄道と接続していて、
豊かな里山の景色を楽しみながら、房総半島を横断することができる単線の列車です。      
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上記画像いすみ鉄道HPより
そのほぼ中間点に当たる駅が、城下町の面影を色濃く残す町「大多喜」。
駅を降りると、お城を守るが如く道が鍵型に広がり、
幾つもの土蔵や古民家が趣ある町並を形成しています。
その中でひときは目を引く建物が、豊乃鶴酒造さん。
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清酒「大多喜城」を醸しています。         
創業天明年間(1781~89)と言われるこの蔵の主屋は、明治7年(1874年)に建築。
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登録有形文化財に指定されていて、古き良き町並の景観を維持しています。

豊乃鶴酒造さんは、家族で作業すべてを行う酒蔵です。
寒作りの中、仕込みのほとんどが手作業で行われ、洗米も機械を使わずに
一般酒も吟醸酒も手洗いされるそうで、酒造りの原点を追求する酒蔵のようにも思えます。
端麗辛口を目指すこの蔵のメインブランドは「大多喜城」
キレのある辛口でありながら、しっかりと原料米の旨味が広がる日本酒らしい日本酒です。
手作業ゆえ、お酒のほとんどが地元で消費され、まず県外に出ること無い地酒。
大多喜までは中々伺えない私は、中央で開かれる日本酒の会に、
豊乃鶴さんの名前があれば度々足を運び、大多喜城を買い求めます。

蔵元の田嶋さんも、「また会えましたね。」と
と自慢のお酒をくしゃくしゃの笑顔で紹介してくれます。
自らの目が利く範囲で醸される豊乃鶴の日本酒は、
昔私の父がここ一番で母に用意させていた、日本酒の雰囲気を思い出させます。
歴史と伝統を伝える町並みで育まれた清酒「大多喜城」は、
何だか風格と懐かしさを感じさせてくれ、毎回安心させてくれるお気に入りの日本酒です。
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・大多喜城(特別純米)
・掛米:兵庫県産山田錦 麹米:美山錦
・アルコール度数  16.5%
・精米歩合  60%
・720m 1,300円


・豊乃鶴酒造    千葉県 夷隅郡 大多喜町 新丁 88
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by chibanokoto | 2011-11-03 04:22 | 最近体験した●●●のこと